New 連結納税申告書の書き方講座 3 税金計上仕訳と別表調整法

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連結納税申告書の書き方講座 第3回 税金計上仕訳と別表調整法

講師:あいわ税理士法人 税理士 佐々木みちよ

令和2年度税制改正により、現行の連結納税制度は、令和4年4月1日以後に開始する事業年度からグループ通算制度に移行します。この「連結納税申告書の書き方講座」では、移行前の現行の連結納税制度における申告書の書き方を解説します。
連結納税制度はグループ全体でひとつの税額を計算するため、計算構造上、1社のミスが全社の税負担額に影響を及ぼします。ミスを防止するためには、グループ全社の担当者が連結納税制度を理解することが重要です。本講座では、連結納税の計算構造と申告書の書き方について、実際の別表様式を使用しながら分かりやすく解説します。また、申告書提出前のチェックポイントなど、講師自身が多くの連結納税業務に携わるなかで培った、実務に直結する情報を紹介します。

◆第3回の解説内容
連結納税を採用すると、連結納税ならではの税金仕訳が計上されることになりますが、仕訳自体に不慣れなことと、別表様式が単体納税の様式とは異なる理由から、別表調整ミス(所得加減算のミス)が多く見受けられます。そこで、「第3回 税金計上仕訳と別表調整方法」では、調整ミスが発見しやすく、チェック機能が働きやすい別表記載方法を解説します。

☆子法人は、親法人に対する未収入金・未払金を計上する
☆親法人は、個社としての仕訳と連結納税義務者としての仕訳を計上する
☆ミスが発見しやすい別表記載方法を解説

◆ビジュアル解説「連結納税申告書の書き方講座」 全5回の全体像
      第1回 連結納税申告書の特徴と所得通算(第2回~第5回を理解するための基礎講座)
      第2回 連結欠損金
 今回 ☞ 第3回 税金計上仕訳と別表調整方法
      第4回 全体計算項目
      第5回 ①帳簿価額修正 ②地方税申告書

◆収録内容・チャプター

Chapter1(21:26)
 1.具体例の前提
  ・連結納税グループ:P社、S1社、S2社
   ※P社は外形標準課税適用法人とします。
   ※源泉所得税等は全額税額控除できる前提とします。
 2. 具体例 ①S1社(当期黒字の子法人)
  ・税金計上仕訳:親法人に対して未払金を計上する(法人税等/未払金(P社))。
  ・別表調整:未払金として計上した金額を加算調整する。別表には専用の加算欄が設けられている。

Chapter2(08:10)
 3. 具体例 ②S2社(当期赤字の子法人)
  ・税金計上仕訳:親法人に対して未収入金を計上する(未収入金(P社)/法人税等)。計上の結果、法人税等の勘定残高が貸方残になることもある。
  ・別表調整:未収入金として計上した金額を減算調整する。別表には専用の減算欄が設けられている。

Chapter3(22:14)
 4. 具体例 ③P社(親法人)
  ・税金計上仕訳:親法人は、個社としての仕訳と連結納税義務者としての仕訳の両方を計上する。
  ・別表調整:別表には、個社として書く欄と親法人として書く欄がある。これを理解すると別表が格段に見やすくなる。

公開日: 2021年02月05日 15:13